

奨学金について
西原・環境奨学金とは

1966(昭和41)年に、日本における汚水処理のパイオニアの一人であった西原脩三の「経済的に困窮した有為の学生を支援したい」という願いにより立ち上げられた奨学金を起源としています。
2006(平成18)年に、環境についての研究テーマを有する学生を対象とした貸与奨学金に再編されました。この再編は、環境問題は技術論的取り組みだけでは対応できないものであるという私たちの認識によるものです。
奨学金の概要
奨学金の対象者
対象とする学生は、国籍、年齢等を問わず、高専専攻科学生、大学学部生、大学院生となります。
対象とする分野は、衛生工学、廃棄物処理工学、生物学、疫学(下水疫学、数理疫学)、農学、資源経済学、環境法学、環境教育学、建築学等々、非常に多岐にわたっています。
これまでの奨学生の所属等については、こち らご参照ください。
貸与による奨学金制度
西原・環境奨学金は、貸与奨学金です。私たちの考える奨学金とはあくまで「奨学金」であり、金融機関のローンとは異なるものです。そのため、無利子、返還期間を20年間(最長)としています。
選べる奨学金額
奨学金額については、月額50,000円から130,000円まで、10,000円単位で設定することができます。この金額は、学費(授業料、就学に必要な諸経費)にほぼ相当する額であり、また他の奨学金の併給を要さないことを想定して設定しています。
なお、個別具体的な受給のケースにおいては、奨学生自身が金額を決定できます。
ご自身の経済状況や、将来的な展望等を考慮して必要な金額を選ぶことができます。また、貸与の開始時だけでなく、貸与中の増額、減額も可能です。
奨学金の貸与期間
進学等による貸与期間延長にも柔軟に対応いたします。ご自身のキャリアプランにあわせて、返還や返還免除等を見据えた設計が可能です。
名称
西原・環境奨学金
対象
高専専攻科、大学学部、大学院に在籍する、環境についての研究テーマを有する学生。
金額
月額50,000円~130,000円
(上限を月額130,000円とし10,000円単位で自由に設定可能)
期間
卒業・修了までの最短修業年限。進学等による貸与期間延長可。
給付、貸与の別
貸与。ただし返還猶予、返還免除(下記参照)あり。
返還
返還期間は、最後の奨学金(卒業・修了年の3月分)貸与から12ヶ月を経た後(卒業・修了の1年後)から20年間。無利子。
返還免除
一般的な免除要件のほか、研究・教育職への就職、専門専攻において特別な業績を上げた場合等(「奨学規程」参照)
奨学金選考基準
西原育英文化事業団は、以下の選考基準に基づいて奨学生を選定します。
1 専門性の高さ
・自身の専門領域に対する深い知識を有しているか
・自身の研究に対して、自分なりの問題意識を有しているか
2 他分野への関心と応用力
・多様な人々と接することを厭わないか
・自身の専門分野以外からの学びを研究に活かしていけるか
3 次世代への還元意識
・積極的に自身の知識や経験を還元する意欲があるか
・将来、社会に対して自身の得たものを還元する意志があるか
・環境分野の発展に貢献する意志をもっているか
4 経済支援の必要性
・経済的支援の必要性を明確かつ具体的に説明できるか
5 その他
・研究に専念できる環境を提供することによって大きく成長できる可能性を持っているか
返還免除・返還猶予について
返還免除の条件
西原・環境奨学金では、研究職・教育職が、また優れた業績が次の世代への貢献につながると考えるため、返還免除要件を幅広く設定しています。
以下の場合が該当します。
・研究職(常勤)として大学等の研究機関への就職
・教育職(常勤)への就職
・在学中の優れた業績 など
なお、返還免除には理事会による審査が必要となります。

幅広い返還猶予
なお、返還、猶予等奨学金の詳細については事務局までご相談ください。
お問い合わせ
ご自身の研究テーマや課題が西原・環境奨学金の対象となるかどうかをお知りになりたいという方が少なくないと思います。ぜひ、事務局までお問い合わせください。もちろん最終的には採用選考(書類選考、口頭試問・面接)を経た上でとなりますが、ご応募の段階でのご相談は随時お受けいたします。


