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足で調べ ひも解く “持続可能な” ライフスタイル

吉田綾さん

国立環境研究所 資源循環領域(資源循環社会システム研究室)主任研究員

※所属、肩書はインタビュー当時(2021年4月)のものです。

足で調べ ひも解く  “持続可能な” ライフスタイル

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年間約 900 万トンにのぼるといわれる、日本の廃プラスチック排出量(※1)。

このうち約 90 万トンは海外へ輸出されています。しかし海外に運ばれた廃プラスチックの一部が適切 に処理されず、海洋汚染につながっていることが指摘されています。2019 年に改正された有害廃棄物 の越境移動を規制するバーゼル条約(※2)に基づき、2021 年 1 月から、汚れた廃プラスチックの輸出を規制 することが発表されました。

今回のインタビューでは、この汚れた廃プラスチックの判断基準作成に携わられた⻄原・特別奨学金 OG の吉田綾さんにお話を伺いました。

※1 : 2018 年の数値。一般社団法人プラスチック循環利用協会『プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状 況』2019 年 12 年発行より引用

※2 : 「有害廃棄物の国境を越える移動およびその処分の規制に関するバーゼル条約」



―――すこし前に遡りますが、2018 年に”The editorial team of Resources, Conservation & Recycling 2018 Most Cited Paper Award for RCR” を受賞されています。このとき受賞されたのはどのような内容 の論文だったのでしょうか  ?

 

「使用済みブラウン管テレビとモニター」のリサイクルに関する論文です。

フィリピンでブラウン管ガラスの投棄された川辺を調査する吉田さん:写真右から2番目