反対や抵抗は、「未知」からくるもの
ただ、遺伝⼦を⼈⼯的に操作すること、編集することに対して抵抗がある⽅も多 いとおもいます。⼀⽅で、この研究を進めてゆくなかでベンチャー企業の⽅と関 わったりすることも少なくないのですが、そういった企業には遺伝⼦操作に対して積極的な姿勢でのぞまれる若い⽅もけっこういます。わたしの印象ですけど、若い世代になるほど遺伝⼦を改変することに寛容になっているんじゃないかとかんじています。ちょっと誤解を招くような⾔い⽅になるかもしれませんが、遺伝⼦に対して⼿を加えることに対する抵抗は、単純に「知らない」ことから⽣まれているんじゃないかと思っているんです。だから、きちんと説明し、少しずつ理解を得るようにすることで、徐々に浸透させて⾏くことは可能だと考えています。実際に、遺伝⼦組み換え⾷品に抵抗があるという⼈に対して「なぜ⾷べないの か?」「なにが、どのように危ないのか?」と聞いたことがあるんですが、具体的に理由を述べた⼈はいませんでした。